カジノを楽しんでいるとよく『還元率』という言葉と、パーセンテージを目にします。これは「ハウス(胴元側)が取り分を引いた残りの数字」を表しており、プレイヤー側はこの数字の中で配当を取り合うことになります。
この還元率ですが、実はカジノゲームではなく公の胴元が居るギャンブルにはすべて還元率が設定されています。これは日本で現在遊ぶことのできるギャンブルでも同じことです。ここでは日本の代表的ギャンブルである「公営競技(公営ギャンブル)」の還元率について解説していきます。
目次
💰競馬の還元率
公営ギャンブルとは、端的に言えば「国や自治体が運営するギャンブル」のことを指しますが、その中でもっとも一般的な公営ギャンブルが日本中央競馬会(JRA)でしょう。もちろん、JRAにおいても還元率がしっかり定められています。
詳細な還元率は勝馬投票券(馬券)の券種によって変わります。もっとも還元率の高い券種が『単勝』と『複勝』の80%。逆に、最も還元率の低い券種「3連単」の72.5%となっています。
また、やや特殊な券種として、5レース連続で1着を当てる『WIN5』は還元率が70%。これらを総合したすべての券種の中央値は『74.8%』となります。
あくまで公営ギャンブルの売り上げは公益の為に利用される目的とされている為、カジノやパチンコ・パチスロに比べると還元率が低いのは致し方ない面もあります。
💰競輪の還元率
競馬と並んで人気がある公営ギャンブル、競輪の還元率は75%~80%です。還元率の下限が75%と定められているため、これを下回ることはありません。
競輪は経済産業省が管理する公営ギャンブルで、7名~9名の選手が自転車レースでその速さを競うゲームです。チーム戦もあり、競馬とはまた違った楽しみ方ができるギャンブルです。
💰オートレースの還元率
競輪と同じく、経済産業省が管理するオートレースは、還元率が70%~80%の公営ギャンブルです。迫力のあるバイクレースで華やかさがあり、好きな人はハマるギャンブルです。
下限が70%と、競輪に比較して低めですが、実際の平均還元率は75%程度となっています。
💰宝くじの還元率
ギャンブルという見方をする人はあまり多くはありませんが、宝くじやサッカーくじ(toto)なども、公営ギャンブルに含まれています。
「宝くじはなかなか当たらない」とよく言われるように、1等当選や、全的中の際の賞金額が非常に高い反面、その還元率は非常に低く設定されており、宝くじが『45.7%』。サッカーくじが『49.6%』と、50%を切る数字です。
ただ、宝くじやサッカーくじは競馬にはない特徴があります。
それが「非課税である」という点です。
例えば、宝くじやサッカーくじで1億円当選した場合、当選者の手元にそのまま1億円が渡されますが、競馬で1億円を当てた場合には「一時所得」「所得税」「住民税」などが引かれていき、最終的な実質還元率は『58.5%』にまで下がることになります。
ちなみに、世界トップレベルの還元率を誇るドバイの宝くじが『72%』であり、世界全体と見比べてみても日本の宝くじはかなりの低還元率だということがわかります。
💰公営ギャンブルはネットでも
競馬や競輪、オートレースなどの公営ギャンブルは、競技場に行かなくても、各レース主催のウェブサイトでネットで賭けることができます。オンライン決済で簡単に購入する事ができ、レース結果もすぐにわかります。最近は電子決済のPaypayでできるギャンブルとして、その手軽さから利用者が増えています。
💰還元率の高さならダントツなのは…
ご覧いただいた通り、公営ギャンブルの還元率はカジノに比較すると決して高いものではありません。特に海外のギャンブルサイトは、実物のカジノのように運営費がかかりませんからその分プレイヤーに還元できる割合も95%程度と大変高くなっています。
もちろん、娯楽と割り切って楽しむのであれば還元率はそこまで重要な数字ではありませんが、スキルを必要としないギャンブルで勝ちたい!と考えるのであれば、還元率の高いカジノゲームのほうが確率は高いと言えるでしょう。