カジノ反対派の意見

カジノ反対
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可決まで秒読み段階となっているカジノ関連のIR法案ですが、その一方でいまだ根強い反対の声も多く上がっています。ではいったいどのような懸念や反対意見があるのかを見ていきましょう。

💰ギャンブル依存症

まず第一に多い意見が「ギャンブル依存症の危険性がある」というものです。日本のギャンブル依存症は先進諸外国よりも割合が多く、成人男女合わせてアメリカの約7~8倍とも言われています。

結局、日本を豊かにするために行うはずのカジノ事業が、こういったギャンブル依存者から巻き上げてしまう形では何の意味を成さないという意見もあります。確かに、カジノは勝利すれば資金が増えますが、負けてしまえば手元に何も残りません。

こういった意見に対し、法案自体もかなり配慮した内容となっています。ただ、難しいのがギャンブル依存症に配慮するあまり規制を強めてしまえばその分IR法案を通したとしてもメリットの部分が薄れてしまう危険性があります。実際問題、法案が発表された後に急激に尻込みする自治体も現れています。

💰マネーロンダリング

マネーロンダリングの危険性も挙げられています。マネーロンダリングとは「資金洗浄」を指す言葉であり、脱税などの非合法資金をカジノでチップや賭博で利用し、資金をそのまま入れ替えてしまう危険性があると指摘されています。

💰治安の悪化

カジノ内以外での影響も懸念されています、こういった類で一番多い反対意見が「治安の悪化」を理由としたものです。

外国人観光客を多数集めるといことが目的である為、様々な国の人が集まるとなればその分トラブルが発生しやすくなります。また、基本的に「ギャンブル=治安が悪い」という図式が日本人には根強い為、そういった考え方から、その地域に悪影響を及ぼす可能性があります。

実際、中国や韓国ではIRが建設された地域の人口が減少した例があるなど、決して地域にとってIRの誘致がすべてプラスに働くとは限りません。

💰カジノ経営失敗の可能性

アジアではマカオをはじめ、シンガポール、韓国、中国といった諸国が既にカジノ事業を行っている中、これから日本が参戦をしたところで果たして顧客を獲得できるのかという意見もあります。

反対派の意見は、実際懸念されて然るべき課題が大半です。
IR実現に向けて、十分な議論と検討、対策を尽くすことが重要となってくるでしょう。