4月には特定複合観光施設区域整備法案が発表され、いよいよ実現に向けて現実味を帯びてきた日本のカジノ合法化。そんな中、2018年5月10日、11日には、東京でイギリスのクラリオン社主催にて、ジャパン・ゲーミング・コングレス(Japan Gaming Congress)が開催されました。
ジャパン・ゲーミング・コングレスとは、カジノ関連事業や事柄に関する国際会議のことであり、日本のカジノ関連企業や政府関係者だけでなく、海外のMGMやギャラクシーといった大手カジノ産業会社も参加、日本の今後のカジノ業界の在り方などについて議論が交わされました。
人口はもちろん、経済的にも世界有数であり、公営競技やパチンコなどといったギャンブルが比較的身近にある日本にカジノ産業が参加した場合、世界最大の400億ドル規模にもなるといわれている為、参加者の半数は海外のIR関係者やオペレーターなど。世界的に大きな注目を集めていることがわかります。
今回のコングレスの中で話し合われた内容の要点をまとめると「政府の動きと規制の進捗について」「主要カジノ企業(オペレーター)のビジョン」「ホテルやIRのカジノ以外の要素について」「どのような経済効果があるのか」などといった議題がのぼり、どちらかと言えば「実現化に向けて」ではなく実現化を前提とした議論が多く交わされていました。
上記をはじめ、色々な議題が上る中でも注目したいのが「IRに関連しない企業や人などの理解協力」そして「IR地域の選定」という2点でしょう。
IRの経済貢献を直接的に受けるのは建設、飲食、サービス、そしてカジノ関連産業となりますが、これらに従事しない、また、一般地域の人々からいかに理解協力を得るか、また、利益を還元するかという点が議論の焦点のひとつとなりました。
もう1点の「IR地域の選定」は、やはりIR関連法案が大詰めとなっていく中、今回のコングレスの中でも非常に強い関心を持つ関係者が多い議題となりました。
地域選定において明言は全くされていないものの、海外のオペレーターたちが期待している地域はやはり万博誘致を目指す大阪。ラスベガスにシーザーズパレスを所持するシーザーズエンターテイメントのCEOマーク・フリッソラ氏に至っては、既に大阪市長や大阪府知事と面談するなど、強い動きがありました。
今回のコングレスの動きからすると、想像以上に日本のIR実現がそう遠くないものに感じます。ジャックポットカジノスロットは非常に普及したゲームになり、従ってそれはカジノのプロジェクトの一部であると考慮されるべきです。